aiboでお年寄りの見守りができる日がやってくる
ソニーのaibo(アイボ)は、ロボットの犬。
だから、ペットアレルギーでも安心して飼えます。
ペット禁止の賃貸アパートやマンションでも飼えます。
飼い主を一人一人認識します。
故障してもデータがネット上に保存(バックアップ)されています。
ソニーが2018年1月11日、犬型家庭用ロボットのaibo(アイボ)を発売しました。新型アイボはAI(人工知能)を搭載しており、自分がどのように行動すれば飼い主の感情が変化するかを学習するのが特長です。
ここでは新型アイボがどのようにお年寄りに役立つかを説明します。
【aiboとは】
アイボは、ソニーが1999年から2006年まで販売していたペットロボットです。2006年に先代AIBO(大文字)が販売中止となりましたが、2018年から新たにaibo(小文字)の販売が再開されました。
aibo最大の特長は、画像認識カメラと人工知能(AI)を搭載していること。鼻の画像認識カメラで飼い主の顔を覚えます。笑顔も自動で検知し、飼い主の感情を判断します。そして人工知能で飼い主の反応を学習します。覚えます。
たとえば、お手をすれば喜んでくれる飼い主にはお手を頻繁にするようになります。鳴き続けると不機嫌になる飼い主には鳴かなくなります。本物の犬同様に飼い主をランク付けもします。ランク上位の人ほど寄り添い、かまってくれなければいじけもします。
体に人感センサーとタッチセンサーがあり、人が近づくのを感じたり、頭や顎がなでられたことをなでた強さも含めて認識します。尻尾のあたりにはSLAMカメラがあり、周囲の地図を作成、自分の位置も把握します。音声認識で声の強さや大きさだけでなく、内容が乱暴だった場合は怒っていると判断します。
今回のaiboは家族一人ひとりを認識し、相手によって動作も変わる個性があります。インターネットに常時接続されているため、故障してデータが消えてもインターネット上のクラウドからデータが復元できます。
いずれはaiboが高齢者の見守りサービスに使えるようになるかもしれません。
【aiboの価格】
新型aiboの価格は198000円(税別)。初代の旧型AIBOが25万円だったことを考えると、性能もアップしているのにお安く感じます。
けれど現代の新型aiboは人工知能を搭載し、常時インターネットに接続している必要があります。そうでなければ成長もしません。そのために必須なのがaiboベーシックプラン。3年間分が一括で90000円(税別)、分割は月2980円(税別)が36回です。
Aiboが遊ぶおもちゃのアイボーンは2980円(税別)。ちなみにaiboはピンクが大好き。
【aiboの維持費】
購入時にメーカー保証が30日間含まれています。それ以降は任意の延長メーカー補償の「aiboケアサポート」があり、1年で20000円(税別)か3年で54000円(税別)。
ケアサポートにはあとから加入することも可能ですが、健康診断や修理を受ける必要があります。購入時に最長の3年に加入しておくことをおススメします。
【aibo利用者の声】
2018年5月現在、人気が集中して販売休止中のaiboですが、すでに一緒に暮らしている人たちの声を拾ってみました。
・動きと機能がさすが。非常に充実している
・充電不足になると自力で充電器に戻るなどコミュニケーションロボットとしての領域で最も完成度が高い
・性格も飼い主によってシャイになったり人懐っこかったりと個体により異なる。音楽にあわあせてダンスもでき、コミュニケーションロボットとして考えられるすべてが入っている。機能や動作などの作り込みが素晴らしい。
(出典 日経プラス1 一緒にいたい!家庭向けロボ)
【aiboはどこで買える】
ソニーは当面、アイボは自社の通販サイトのみで扱う方針です(2018年1月時点)。
実機との触れあいが体験できるアイボルームを東京・渋谷の商業施設「渋谷モディ」に3月中旬までの期間限定で設けました。ほかにも全国5か所に展開する直営店「ソニーストア」でも実機を用意します。