高齢者の便利グッズ情報

高齢者が旅行で注意すべき5つのポイント

 

旅行は高齢者に一番人気の趣味です。最近の研究や調査で、旅に行くことはストレスが解消され、認知症やガンの予防効果も大きいと証明されはじめています。

 

ただし、若いころとちがって高齢者の旅行には注意すべき点が5つあります。

 

・トイレ
・薬(保険証)
・転倒に気をつける(バリアフリー)
・余裕をもった日程を組む(事前準備)
・駐車場

 

以下で詳しく説明していきます。

 

 

 

【旅はトイレとの戦い】

 

 

わたしもトイレが近くて、自家用車でのドライブでは常にトイレを探しています。

 

高速道路の場合はパーキングエリアに寄ればいいのですが、一般道では道の駅はなかなかありませんし、コンビニで何も買わずにトイレを借りるのも気がひけます。新幹線や高速バスならトイレも完備しているので安心です。

 

旅行会社のバスツアーでは、トイレ休憩の場所や時間が決められています。連休で満員だったり、観光中はすぐにトイレに行けるともかぎりません。トイレに行くまでの時間もかかります。まだ大丈夫だと思っても、すませておきましょう。

 

車イスを利用している場合、室内が広く、手すりのあるバリアフリーのトイレを使いましょう。駅や空港、高速道路のパーキングエリアなどで用を足しておきます。

 

観光地に到着したら、トイレの位置を必ず確認しておきます。

 

自家用車やレンタカーで移動するときは、紙おむつや座席を濡らさないための防水シート、簡易トイレも役立ちます。

 

>>水分補給について

 

「トイレが近くなるから」とまったく水分を摂らないのも危険です。血液がドロドロになったり、夏であれば熱中症のリスクも高まります。定期的に水分補給をしましょう。トイレに行きたくなったら行けばいいだけなのですから。

 

>>ドライブに役立つ便利グッズはこちら

 

 

 

【持病の薬は多めに持っていく】

 

 

旅先では何があるかわかりません。健康保険証は必ず持参しましょう。また持病がある方は薬を忘れずに。旅行日程分プラス3日ほど多めにもっていきます。

 

荷物はできるだけ少なめにして、薬は多めが基本。重いもの、道中つかわないものは宿に宅急便で送ってしまう手もあります。

 

 

 

【転倒に気をつける】

 

 

自宅であれば勝手もわかっていますし、手すりもあるため転倒の危険性も少ないでしょう。

 

けれど旅先では階段や段差など危険がいっぱい。バスから降りるさいにステップでよろけて転倒することもあります。せっかくの楽しい旅行が転倒によるケガや骨折で楽しめなくなっては意味がありません。

 

バス・電車・飛行機で一時間以上座って立ち上がる時はよろけたりするので注意が必要です。長時間、座席に座るとエコノミー症候群の恐れもあります。

 

また車イスを利用する場合、旅行前に車イスの整備をしておきます。タイヤの空気が少ないとブレーキが利きにくくなるため、タイヤの空気圧は必ず確認しておいてください。

 

 

 

【余裕をもった日程を組む】

 

 

あれもこれもと予定を詰め込むと、回れなかったときにストレスが溜まります。

 

移動や観光の時間は余裕をもちましょう。旅行初日は早めに宿にはいり、翌日のために体を休めます。事前に宿の部屋を大浴場の近くにとるなど、下調べ・下準備をしておきます。

 

 

駐車場も観光地によっては目的地から遠いところや近いところがあります。歩く距離を短くするために、できるかぎり目的地に近いところに車を停めましょう。

 

旅行終了後は、本人の健康状態を確認するととともに忘れ物がないか確認します。

 

 

 

【持ち物リスト】

 

 

介護が必要だったり、持病がある場合は病状を書いた説明書をもっていきます。

 

・薬
・保険証(障害者手帳)
・下着と着替え、靴下、紙おむつや尿取パッド
・パジャマ、防寒着
・室内履き
・帽子
・杖
・車イス
・タオル
・ポケットティッシュ、ウェットティッシュ
・食事用の自助具(スプーンやフォーク、箸)
・雨具
・眼鏡の予備(コンタクトレンズの備品)
・携帯電話(スマートフォン)
・お金(危険なので多額の現金は持ち歩かない。必要最小限にする)
・サングラス
・旅行のしおり(書類)
・筆記用具

 

 

 

【高齢者におすすめのツアー】

 

 

旅にでたいが健康に自信がない。車の運転が不安。誰かの助けがほしい。そんな時は介助者が同行するバリアフリーな旅を企画している旅行会社を選びます。

 

クラブツーリズムるるぶトラベル(JTB)といった大手旅行会社であれば、バリアフリー旅行も多く企画・実行しているので安心です。

 

 

 

【自分で旅行を計画する旅】

 

 

団体ツアーではなく個人で旅行をするのであれば、バス・飛行機・新幹線などの移動手段や宿泊先のそれぞれに連絡をすることになります。

 

介護が必要な人が同行する場合は、宿がバリアフリー(介護が必要な人)に対応しているか、必ず確認しておきましょう。起き上がることや介助することを考えると、寝具は布団よりもベッドを選びます。

 

 

 

【ヘルスツーリズムで観光を楽しんで健康増進】

 

 

ヘルスツーリズムとは、医学的な根拠に基づく健康回復や維持、増進につながる観光のこと。参加者が旅行を通じて自分の身体の状態をよく知ることができるのが特徴です。

 

和歌山県の熊野古道では健康ウォーキングや瞑想・温泉などのセラピーが楽しめます。大分県別府市のオンパクでは、絶景日の出ウォークや森林浴おでかけツアーを実施。新潟県では、観察した薬草でお茶や香、入浴剤を作ったり、薬膳を食べる越後薬膳ツーリズムがおこなわれました。

 

ほかにも山形県の上山温泉、長野県開田高原、群馬県の四万温泉が知られています。栃木県日光市の鬼怒川温泉もヘルスツーリズムに取り組みます。

 

今後もヘルスツーリズムは増えるでしょう。安全に自然を楽しむ旅をぜひ楽しんでください。

 

 

 

>>シニアにおすすめのパソコンとその選び方