高齢者の入浴法と入浴剤(竹酢液)
日本人は世界でいちばんお風呂が好きな民族といわれています。
また温泉も大好き。テレビをつければ、毎日のように芸能人が温泉につかっています。環境省の発表によれば、一年間に温泉を利用する人数は日本の人口と同じくらいとのこと。
わたしも自宅のお風呂や温泉が大好き。毎日、たっぷりとしたお湯につかって入浴を楽しんでいます。
ここでは高齢者のお風呂の入り方や注意する点、おすすめの入浴剤をお教えします。
【お風呂にはいる目的】
お風呂にはいる目的は
・体を清潔にたもつ
・リラックスする(ストレス解消)
・血行が良くなる
・新陳代謝が活発になる
・疲れやコリをとる
・体温調節能力を正常にする
・美容効果
・入眠効果(熟睡するための準備)
などがあります。
現代人は知らないうちにストレスをため込んでいます。ストレスを解消するには心と体をリラックスさせることが大切です。お風呂に入り、全身の筋肉の緊張を解くことで心も癒されます。
また水中では重力が1/9になるため、風呂にゆっくり入ることで日常生活で体を支えるために使っている筋肉を休ませることになります。
【高齢者の入浴法】
冬に多発するヒートショックは、浴室と脱衣所の急激な温度差が原因です。入浴前に脱衣所をセラミックヒーターなどで暖めておきましょう。
>>入浴は寝る1時間以上前にする
体温が下がるときに人は眠くなります。寝る1時間以上前に風呂に入って体温を上げておけば熟睡できます。
>>食事をしたら30分は入浴をしない
食事をすることで胃に血液が集まります。お風呂に入ると血液が体表に集まり、胃腸の血液循環が悪くなります。胃液の分泌、胃腸の運動も止まるため、食物の消化・吸収も不良状態になるのです。
>>ぬるめのお湯に半身浴
41℃以上の熱いお湯につかると、交感神経が優位になって興奮して目が覚めてしまいます。39℃程度のぬるめのお湯にゆったりとつかることで副交感神経が優位になり、リラックスできます。
肩までお湯につかると心臓に水圧がかかり負担になります。お湯の量は心臓の下のみぞおちまでにしましょう。東京ガスの調査によれば、全身浴よりも半身浴のほうがストレスも減少しています。
入浴時間は20分程度が望ましいところですが、体調がすぐれない、のぼせるなどの場合は入る時間を短くしてください。
半身浴は汗がよく出るので、入浴前に水分補給を忘れずに。
【入浴剤の必要性】
一番風呂が体に悪いと聞いたことはありませんか。
水道水には飲める水にするために殺菌剤として塩素が入っているため、皮膚にピリピリとした刺激を与えます。また塩素は皮膚から脂分を奪うため、肌が乾燥することもあります。
そこで刺激を取り除くため入浴剤を入れましょう。入浴剤は、温熱・清浄効果を高め、お湯をやわらかくします。
ただし、市販の入浴剤は人間が作った製品です。自然の物ではありません。合成の香料や着色料が含まれている製品もあるので注意が必要です。
【天然100%の入浴剤、竹酢液】
日本漢方研究所の竹酢液(ちくさくえき)は、伝統・土窯製法でつくられた天然100%の入浴剤です。
竹炭を焼く時にでる煙から採取し、1年以上静置させた後、3層に分離した中間層のみを採取し、さらに特殊精製技術で製品化しました。酢酸を主成分として、200種類以上の天然有機成分が含まれています。
お風呂に入れることで天然成分が溶け込み、弱アルカリ性のやわらかいお湯になります。夏は肌がサッパリするし、冬は体の中からポカポカと暖まるので一年中、使えます。
Amazonのレビュー(評価)では、アトピーや水イボ、水虫に悩んでいる方たちがよく購入しています。
初めて使うとき、酢や竹炭の香りがキツく感じる人がいるかもしれません。わたしは数回で慣れ、この香りがたまらなく好きになりました。
【竹酢液の使いかた】
お風呂の入浴剤以外にも竹酢液にはいろいろな使い方があります。
・生ごみの消臭
・まな板や冷蔵庫を清潔にする
・庭の土壌改良に散布する
・虫対策に
・洗濯に使うと汗のニオイが消える
・ペットのトイレに数滴たらすとニオイ消しになる
なお残り湯は長く残さないようにしてください。
【入浴後の緑茶に認知症の予防効果大】
認知症のひとつ、アルツハイマー病の原因物質といわれるホモシステイン酸。
入浴後に緑茶を飲むと認知症の予防に効果大と「薬いらずで認知症は防げる、治せる!(イースト・プレス出版)」にあります。
ホモシステイン酸の代謝酵素は、40℃前後でもっともよく働くため、入浴で体温を上げることでその効果が高まると考えられています。