高齢者に役立つ最新情報(2018年)

高齢者に役立つ最新情報(2018年)

 

ここでは2018年の高齢者に役立つ情報をお伝えします。

 

 

 

【ストーブや介護ベッドなど高齢者の死亡事故5年で125件】

 

製品評価技術基盤機構(NITE)が、ストーブや介護ベッドなど身の回りの製品によっておこる高齢者の事故について発表しました。

 

事故の件数は、約5年間で1237件あり、うち125件が死亡事故でした。製品別の死亡事故では石油ストーブが26件、電気ストーブ26件、介護ベッド関連で14件。

 

NITEは石油ストーブの給油タンクのふたは確実に締め、給油時は消すこと。電気ストーブも就寝時は消し、可燃物を近くに置かない。介護ベッドは保護カバーで隙間をなくすことを推奨しています。

 

 

 

【高齢者は他人との交流も外出も大事】

 

東京都健康長寿医療センター研究所チームの研究結果の発表によれば、日常生活に問題がなくても、他人との交流機会が少なく外出もあまりしない高齢者は、そうでない人に比べ6年後の死亡リスクが2.2倍になることがわかりました。

 

高齢者は、意識して外出し他者との交流をする両方の機会を保ちましょう。

 

 

 

【ファンケルがシニア層向けの健康食品事業を強化】

 

ファンケルはシニア層向けの健康食品事業を強化します。

 

すでにシニアを対象にした「認知症対策の記憶サポート」「筋肉の衰え対策の歩くサプリ」「中高年女性向けの健骨サポート」を発売しています。

 

歩くサプリには筋肉をつくる素材のロイシン40%配合必須アミノ酸を配合。骨の形成に役立つビタミンD、関節の働きをサポートするU型コラーゲンなども配合。

 

認知症対策の記憶サポートには脳の血流の改善に役立つといわれるイチョウ葉由来フラボノイド配糖体などを含んでいます。

 

5月に発売した中高年女性向けの機能性表示食品「健骨サポート」には、更年期になると女性ホルモンが減り骨が弱くなることに着目。女性ホルモンに似た働きをもつ大豆イソフラボン、骨の材料になるカルシウムとコラーゲンを配合しました。

 

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【シニアのSNS利用、LINEが最多。フェイスブックは2位】

 

line

 

ネオマーケティングが実施した「シニアのSNS利用実態に関する調査」によれば、シニアが閲覧と投稿の両方をしている比率が高いSNSはLINE(ライン)でした。2位はフェイスブック。

 

シニアのSNS投稿内容の多くが

 

・普段の生活で思ったこと・体験したこと
・自身の子供や家族に関すること
・自身のペットに関すること
・友人・知人との思い出

 

でした。

 

暇つぶしが目的の若者と異なり、シニアは知人や友人との交流を求めていることがこの調査ではわかります。

 

 

 

【自動ブレーキ車の購入者に補助】

 

自動ブレーキ

 

山形県舟形町は衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)を搭載した車の購入者に補助をはじめました。

 

条件は自ら運転する65歳以上の町民であること。5万円を補助します。本体価格が300万円以下に限定。2年間実施します。

 

運転をやめてしまった人は運転を続けている人に比べて、認知症になりやすいこともわかっています。高齢者が事故をおこすといわれますが、10代の若者のほうが80歳以上の2倍近く事故をおこしています。

 

よほど危険な運転をしていなければ、年齢だけで運転免許をとりあげることはしないほうがよさそうです。

 

 

 

【イトーヨーカ堂、安価な介護用品を増やす】

 

イトーヨーカ堂がプライベートブランド(独自の自社製品)の介護用品を追加・販売します。浴室用のいすや寝具など60品目を開発しました。価格は専用品の半額以下に抑えられています。

 

日本ではシニアの要介護者が約600万人いますが、介護認定されていないものの何らかの不調を抱えるシニアは約1500万人と倍以上いるとされます。

 

これら保険対象外の人が飼いやすい割安な商品を増やして需要をとりこみます。今後は介護食品などにも手をひろげることも検討しています。

 

(2018/01/12 日本経済新聞より)

 

 

 

【高齢者のための転倒予防セルフチェック】

 

 

2016年国民生活基礎調査によれば、お年寄りが要介護状態になる原因は認知症(25%)、脳卒中(18%)、高齢による衰弱(12%)、骨折・転倒(11%)、その他となっています。

 

お年寄りの転倒や骨折をどうしたら防げるのか。国立長寿医療研究センターがインターネットに転ぶ危険性を自己診断できるホームページ「高齢者のための転倒予防セルフチェック」を公開しました。

 

ページでは、以下のような22の項目が並びます。

 

・つまずくことがある
・めまい、ふらつきがある
・背中が丸くなってきた
・杖を使っている
・膝が痛む
・目が見えにくい

 

それぞれ「はい」「いいえ」でチェックを入れると転倒の危険性を点数化してくれます。「はい」が多いほど転びやすいと判断されるようになっています。

 

さらに採点結果だけでなく、解説と予防のページでは食事や受診、1階で生活する決断をすすめるなど具体的な助言が得られます。

 

 

 

【2017年の交通事故死、高齢者が半数以上】

 

 

警察庁のまとめによれば、2017年の全国の交通事故死のうち、65歳以上の高齢者が54.7%なことがわかりました。

 

とくに日没前後の薄暮時間帯の死亡事故が多く、死者の4人に1人が歩行中の65歳以上でした。シニアが歩いて外出するときは、車のライトで光る反射材を身につける、光で知らせるグッズを持ち歩きましょう。

 

(2018/01/06 日本経済新聞より)

 

 

 

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