誤嚥・嚥下障がいを防ぐ道具

誤嚥・誤嚥障がいを防ぎ、おいしく食べるための道具

 

【いつまでも美味しく食べるために】

 

食事は命を支えます。食事ができていれば、家族も安心します。

 

食事をするうえで、いちばん気をつけたいのが「姿勢」です。

 

たとえば、テーブルでイスに座っておいしく食べる時の姿勢は

 

・少し前かがみで、顎を引いた姿勢(喉から食道へと食べ物が無理なく運ばれる)
・食べる料理が見えている
・しっかり目が覚めている(寝ぼけていない)
・肘がつけるくらいのテーブル高さ
・イスの奥まで、しっかり腰かけられる
・足の裏が床についている(イスの座面高さ)

 

ことです。

 

口の中がカラカラに乾いていると、食べ物を飲み込めません。食べる前に、お茶や水で口の中を湿らせるといいでしょう。

 

 

 

【食事時はベッドを離れることを意識する】

 

 

できるかぎり、食事と寝る場所は分けましょう。食事のためにベッドを離れ、食卓に移動することで、食欲も起き、寝たきりも防ぐことができます。

 

食事の楽しさは、何を食べるかだけでなく、誰と食べるかもあります。一人で食事をする高齢者は、認知症にもなりやすいという研究結果もあります。

 

ベッドに寄りかかったまま食事をするよりも、イスにしっかり座って食事することで、誤嚥(食物などが、なんらかの理由で、誤って喉頭と気管に入ってしまう状態)も起きにくくなります。

 

 

 

【車イスで食事するとき】

 

 

車イスに座ったままテーブルで食事をするときは、できるだけイスに移乗して食べるようにしましょう。

 

車イスに座ったまま食事をする場合、テーブルが高すぎても低すぎても、食べにくくなります。

 

 

 

【ベッドで食事をする時の注意点】

 

 

首が後ろに倒れている状態では、食べ物が気管にはいってむせたり、誤嚥性肺炎の原因になります。

 

ベッドサイドテーブルを置き、ベッドサイドに腰かけ、身体を起こして少し前かがみになり足裏を床につけて食事をします。

 

 

 

【誤嚥に気をつける】

 

 

口から入り喉をとおった食べ物が、食道ではなく気管から肺に入ることが「誤嚥(ごえん)」です。

 

誤嚥を防ぐには、正しい姿勢で食事をすること。汁ものは、とろみをつける介護用ゼラチンで飲み込みやすくしましょう。

 

 

 

【楽しく食事をしてもらうための食事介助の基本】

 

 

口から物を食べ、おいしいと感じる嬉しさ、楽しさは生きる喜びにつながります。たとえ手の動きが不自由だったとしても、時間が多少かかっても、自助具を使って自力で食べられるのであれば自分で食べましょう。

 

食事にかぎりませんが、介護をするさいの鉄則があります。それは「できることは、できるだけ本人にやってもらうこと」です。何から何まで介助者がやってあげることが介護ではありません。

 

>>介助者は横に並んで座る

 

 

楽しく食事をしてもらうために、介助者は食べることを急かしたり、こぼすことを責めたりしてはいけません。

 

食事に集中してもらうためにテレビは消しましょう。あまりに長い食事時間は集中力も続かないため、食事介助は長くても30分から1時間以内にします。

 

横に並んで座り、同じ目線で介助します。立ったまま介助すると、本人のあごが上向きになり飲み込みにくく誤嚥しやすくなります。正面に座ると圧迫感があり、落ち着いて食べられません。

 

>>箸やスプーンで食べさせるときの注意点

 

 

食事をするまえに口の中をお茶や水で湿らせておきます。相手の食べるスピードにあわせ、1度に口の中に入れる量を決め、1回ごとにちゃんと飲み込んでいるかを確認しましょう。

 

箸やスプーンはやや下から相手の口に入れ、口を閉じてもらう。介助される人の口の大きさに合うスプーンを選びます。食べ物はスプーンの半分くらい(3〜8グラム)が適当。このとき、スプーンや箸で歯ぐきや唇を傷つけないよう気をつけます。あとはスプーンを上唇に沿わせるように斜め上に抜きます。

 

飲み込んだことを必ず確認してから、次の分を口に運びます。

 

>>片まひ、視覚障害のある人、認知症患者の食事介助

 

 

パーキンソン病や片まひのある人は、嚥下しにくくなっています。症状の軽いほう、まひのない側の口角から入れましょう。

 

視覚障害がある人の食事介助では、食事の内容を声にだして説明します。メニューを伝えることで、介護される側も安心して食べることができるのです。

 

たとえ目が不自由でも利き手が使えるのであれば、食卓を時計の文字盤になぞられて食器の位置を確認してもらう「クロックポジション」と呼ばれる方法をつかいます。

 

たとえば2時の位置に飲み物、3時に副菜、5時に主菜、7時にご飯、10時に味噌汁を置き、「2時に飲み物があります」「10時に味噌汁があります」と時計の文字の位置で場所を説明します。

 

このとき注意したいのは、配膳は毎日同じ位置にすること。食べ始める前に介助者は自分の手を介助される人の手に添えて、食器の位置を確認してもらいます。

 

認知症の人の食事は、毎回場所と配膳を同じにします。できるだけ環境を変えないようにする配慮が必要です。食べたことを忘れることもあるため、食べ終わっても食器はすぐに片付けず、自分が食事をしたことを理解してもらうようにしましょう。

 

 

 

【視力の弱い方にやさしい茶碗 おかるのキモチ】

 

 

メープル・おかるのキモチは、陶器の味わいや美しさをそのままに割れにくく強化した茶碗です。手ごろな大きさで、欠けにくく汚れも落ちやすいのに、一般的な磁器よりも軽くしています。

 

茶碗の内側が食欲をそそる赤色に塗られているので、白いご飯の残りもハッキリとみえます。視力の弱い方にやさしい器です。

 

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【自分のペースで食べられる食事補助器】

 

 

口やあごの力の弱った人が、ジュースやポタージュ、おかゆなどをこぼさずに食べられます。タベラックなら、容器を軽く押せば、中身が吸い口から出てきます。

 

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【シニアの飲食を補助するシリコンゴム製のキャップ】

 

 

リッチェルのコップ用のびのびストローキャップは、コップにかぶせるだけで簡易ストローコップになります。

 

シリコンゴム製で伸縮性があるので着脱も簡単。容器にしっかり密着するので、コップを倒してもこぼれにくく。

 

吸い口として。または市販のストローを飲み口に挿し込んで使用できます。サイズは2種類あり。

 

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【バスや新幹線、自動車での旅行に好適。容器が倒れてもジュースがこぼれにくいキャップ】

 

 

リッチェルの使っていいね ボトル用のびのびストローキャップは、ボトル缶やペットボトルにかぶせるだけで簡易ストローボトルになる便利グッズ。

 

付属のシリコーンストローを挿し込んでもいいし、市販のストローでも使用可能。食洗機も使用可。

 

旅行や外出に清潔に持ち運べるケース付き。

 

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【安全な快適な食事姿勢を作るクッション】

 

 

アイ・ソネックスのユークッションは、長いアームで肩や腕の荷重を支えて、首や肩の緊張を緩和、嚥下を楽にします。

 

体幹を左右からホールドするので、安全かつ快適な食事姿勢が維持できます。

 

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【超音波で磨くから歯茎が痛まず、差し歯が取れる心配もない超音波電動歯ブラシ】

 

 

健康に長生きするためには「80歳まで自分の歯を20本は残す」ことが大切です。また厚生省の調査によれば、50代の83%は歯周病と推定されています。

 

そこで電動式歯ブラシの出番。けれど振動が激しくて、使っていると歯茎が痛む。知覚過敏なので、穏やかな振動の歯ブラシがいい。そんなときは伊藤超短波の超音波電動歯ブラシ「リクリーン」がオススメ。

 

超音波の振動が歯と歯のすき間など、手磨きでは届かない部分の歯垢も効率よく除去してくれます。

 

歯茎が痛い、差し歯が心配な方は、超音波と手磨きでやさしく磨けます。一回の使用で歯がツルツルになります。歯肉炎や口臭に悩んでいる人にも高評価。

 

満充電で20回以上使えるため、旅行のお供にもピカイチな超音波電動歯ブラシです。

 

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【歯科大学による臨床試験済。2週間で歯ぐきの健康を推進する口腔洗浄器・ドルツ】

 

 

歯ぐきが下がり、歯周ポケットに食べカスが詰まると歯周病になりやすくなります。そこで、歯磨きの前に口腔洗浄器で歯と歯の間、歯周ポケットの食べカスを取り除きましょう。

 

強力なジェット水流で歯周ポケットの食べカスを取り除き、歯ぐきもマッサージします。Amazonの使用者レビューでも、口臭の悩みが消えた、2週間で歯ぐきが締まり歯ぐきの色も改善された、という声が多く。

 

なお歯垢はとれません。あくまでも食べカスをとり、歯ぐきをマッサージする機械なので、歯磨き(ブラッシング)は必要です。

 

欠点は作動音が大きく、洗濯機のような音がすること。住環境にもよりますが、夜間の使用は憚られるかもしれません。

 

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>>介護食・嚥下食・嚥下訓練食