ここくま ぬいぐるみ型ロボットで遠方の親を見守る
家電など、あらゆる物がインターネットにつながる時代になりました。
玩具メーカーのイワヤが今年発売したコミュニケーションパートナー「ここくま」は熊のぬいぐるみ。外見はぬいぐるみですが、中身はロボットです。
【離れて暮らす家族にメッセージを届ける、ここくま】
ここくまの内部にはSIMカードという(携帯電話の通信カード)が内臓されていて、インターネットにつながっています。
子供や孫がスマートフォンに専用のアプリを入れ、親に渡すここくまを登録します。これで登録は完了。
親のほうでインターネット回線をひいたり、面倒な設定をする必要もありません。
人感センサーを内蔵しているので、人が近づくと話しかけてもくれるから寂しくありません。起床時間になると「起きる時間だよ!」。就寝時間になると「もう寝る時間だよ!」と話しかけてもくれます。
【ここくまの使い方】
子供や孫がスマートフォンでメッセージを録音します。
「お母さん、おはようございます!」
「これから仕事いってきます。何かあったら連絡ください!」
「おばあちゃん、今日は暑いね!僕はジュース大好きだよ!」
すると実家に置いたここくまが眉とまぶた、口を動かしながら録音した本人の声でメッセージを再生してくれます。再生ボタンは右手にあります。親が不在の時にメッセージが届くと、胸のランプが点灯して教えてくれます。
親が返事を送りたいときは左手の録音ボタンを押して話しかけるだけで、子供や孫のスマートフォンに声のメッセージを送れます。
残念ながら一方通行のやりとりで、電話のように双方向(同時に会話する)ことはできません。互いに自分のあいた時間にやり取りができるため、電話より気軽に使えます。
親がパソコンやスマートフォンの操作を覚える必要もありません。
子供は親がメッセージを聞いたかどうかをスマートフォンで確認できるため、ゆるい見守りにもなります。
介護施設に親が入所している家族からは「施設にいるため電話しにくかったが、これなら気軽に連絡ができる」と喜びの声も届いています。
なおメッセージの保存は100件まで。100件を超えると古いメッセージから消去されます。
【ここくまの価格】
本体価格は税抜き34800円。月額のサービス利用料は税抜き1980円です。SIMカードは、ドコモminiUIMカードのみ使えます。
ここくま本体には充電式バッテリーが内臓されており、満充電で約4時間稼働します。バッテリーが切れそうになったら専用の充電器で充電してあげましょう。電気代も1か月50円未満です。