高齢者に役立つ最新情報(2017年)下半期

高齢者に役立つ最新情報(ニュース)2017年・下半期

 

2017年・下半期の高齢者に役立つ情報をお伝えします。

 

 

 

【イオン、店頭のレジで現金を引き出せるサービスを始める】

 

 

イオンは2018年の4月から、店頭のレジで来店客が現金を引き出せるサービスを始めます。

 

クレジットカードを使わない、銀行のATM(自動現金預払機)が近くにない地方在住者や高齢者の利便性を高めます。

 

(2017/12/17 日本経済新聞より)

 

 

 

【高齢者の脈拍を常時把握する在宅医療サービスの実証実験が開始】

 

 

病院関連事業のトーカイは在宅医療サービスの実証実験を11月中旬から岐阜県で開始します。

 

200人の高齢者を対象に生体センサーを備えたTDK製の防水仕様のリストバンドを装着してもらい、脈拍や体温、位置情報を24時間把握して監視します。異常があった場合、かかりつけの医者や訪問介護サービスに連絡します。

 

トーカイとTDKは見守りシステムの実用化を進めており、位置情報機能を使うことで高齢者の徘徊も把握できます。

 

(2017/11/07 日本経済新聞より)

 

 

 

【インターネットを駆使するデジタルシニアが増える】

 

 

インターネットやスマートフォンを駆使する65歳以上のシニアが増えています。ここ10年でネット通販の利用率は3倍に膨らみました。

 

総務省が実施する社会生活基本調査の2016年版では、1日に12時間以上パソコンやスマートフォンを使う70歳以上は、およそ8千人もいます。

 

(2017/10/22 日本経済新聞より)

 

 

 

【信州大、インターバル速歩の効果を測定するアプリ開発】

 

 

信州大学などの研究チームは、早歩きと歩行を交互に繰り返すインターバル速歩の効果が確認できるスマートフォン用アプリケーションを開発します。

 

アプリがあれば、中高年以外の大学生や会社員でもインターバル速歩の効果が確認できるようになります。

 

メリハリ速歩がNHK ためしてガッテンで大評判

 

(2017/10/20 日経MJより)

 

 

 

【警察庁、限定免許導入に有識者らが初会合】

 

高齢ドライバーの事故対策で警察庁が設けた有識者会議が、自動ブレーキ搭載車に限るなど条件付きで運転を認める限定免許の導入にむけて初会合を開きました。

 

死亡事故がより深刻な情勢として80歳以上に重点をおき、2018年度中に方向性を示すとのこと。

 

(2017/10/03 日本経済新聞より)

 

 

 

【高齢の男性の半数がアルコールを飲みすぎ】

 

 

厚生労働省の研究班によれば、お酒を飲む65歳以上の男性の半数、女性の1/4が健康を保つための節度ある適度な飲酒以上のアルコールを摂取していることがわかりました。

 

成人の適度な飲酒量は、1日に日本酒なら1合、ビールなら500ミリリットル缶1本程度です。

 

(2017/10/02 日本経済新聞より)

 

 

 

【東京都のヒヤリハット調査。自宅でケガをした高齢者が41%も】

 

 

東京都は家庭内でケガや事故、火事などじっさいに危害にあった高齢者が41%いたことを公表しました。ヒヤリとしたり、ハッと驚いた経験も20%ありました。

 

もっとも多い事故がおきる場所はリビング。2番目は玄関・階段・廊下。3番目は台所でした。

 

電源コードや敷物に足をとられて顔から転倒した、という事例もありました。

 

(2017/09/29 日経MJより)

 

 

 

【60代の9割、シニアと呼ばないで】

 

博報堂がシニアについて意識調査をした結果、60代の9割が自分をシニアと呼ばれたくないと感じていることがわかりました。

 

(2017/09/10 日経MJより)

 

 

 

【お盆玉などシニアの負担78000円】

 

 

あおぞら銀行の調査によれば、シニアが帰省する子や孫にかける金額が平均78000円に上ることがわかりました。

 

内訳は、交通費の支援、ランドセル購入費、孫にあげるお小遣い「お盆玉(おぼんだま)」など。

 

お盆玉の認知度も約3割に上昇しました。お盆玉の予定金額は、1人あたり5900円とのこと。

 

(2017/08/14 日経MJより)

 

 

 

【イオンがシニア向け大型店を設ける。巡回バスや習い事の発表会なども】

 

 

イオンは2025年までに全国100か所以上にシニア向けの大型店を設けます。開業から20年以上すぎた店を中心に改装をすすめ、一部の新店もシニア型にします。

 

イオンがシニア向け店で検討するサービスの例は

 

・早朝7〜9時の来店にポイントをつける
・歩数に応じてポイントをつける
・健康体操や健康相談
・趣味の発表会や交流会
・訪問見守りサービス
・巡回バスなどの運行

 

など。商品も減塩食品や老眼鏡、ステッキ、女性用かつら、介護用品などの品ぞろえを充実させ、売り場も拡大します。

 

(2017/08/12 日本経済新聞より)

 

 

 

【みずほ銀行、レジ・介護施設で現金引き出し可能に】

 

みずほ銀行は2018年4月からスーパーのレジや介護施設などで現金を引き出せるサービスを開始します。キャッシュカードに付くJデビット機能を使い、受け取ったお金は個人の口座から引き落とします。

 

設置や維持の費用がかかるATMを銀行は減らしています。そこでATMなしでもお金を引き出しやすい環境を整えます。

 

(2017/08/12 日本経済新聞より)

 

 

 

【日本人の平均寿命が過去最高に】

 

厚生労働省の調査によれば、2016年の日本人の平均寿命は女性で87.14歳、男性80.98歳で、いずれも過去最高を更新しました。

 

日本人の平均寿命は戦後延び続け、1947年と比べると女性で33.18歳、男性で30.92歳も延びています。

 

国際比較では男女とも世界2位。ちなみに1位は男女ともに香港でした。

 

(2017/07/28 日本経済新聞より)

 

 

 

【SOMPOケア、介護度改善で保険金】

 

 

SOMPOケアはアイアル少額短期保険と共同で、介護度が改善した高齢者に保険金を支払う金融商品を開発しました。認可を得たうえで今秋にも販売を始めます。

 

年間の保険料は数千円から。努力などによって要支援・要介護度が改善した場合に保険料の5倍程度の保険金を支払う予定です。

 

(2017/07/25 日本経済新聞より)

 

 

 

【生活習慣の改善で健康寿命に2年の違い。厚生労働省の調査で判明】

 

 

介護を受けたり、寝たきりにならずに日常生活を送れる期間を健康寿命といいます。

 

厚生労働省の研究班の調査によれば、健康的な生活習慣をしている人とそうでない人で、健康寿命に最大約2年(25ヵ月間)の違いがあることがわかりました。

 

健康的な生活をした場合、要介護になったり亡くなるリスクを半減できることも明らかになりました。

 

健康的な生活習慣の判断材料として

 

・たばこを吸わないか、禁煙して5年以上
・1日に平均して30分以上を歩く
・平均睡眠時間が6〜8時間である
・野菜を多めに取っている
・果物を多めに取る

 

でした。

 

該当する項目が0〜1項目だった人は、身体機能の低下なしが62.5%。対してすべて該当する人は87.2%でした。

 

(2017/07/24 日本経済新聞より)

 

 

 

【岩手県雫石町、郵便局と高齢者の見守りで協定を結ぶ】

 

 

岩手県雫石町は、高齢者の見守りなどで日本郵便の盛岡北郵便局、雫石郵便局と協定を結びました。

 

郵便物の配達時、異変に気づいた場合に同町へ情報を提供します。災害時の対応でも相互協力します。

 

(2017/07/14 日経MJより)

 

 

 

 

【80歳で自分の歯が20本。初の5割超】

 

厚生労働省は、80歳で自分の歯が20本以上ある人の割合が推計で51.2%に上がり、初めて2人に1人以上になったとする2016年歯科疾患実態調査の結果を公表しました。

 

前回の11年前の調査が40.2%でしたが、10ポイント以上増えています。

 

歯を強くする歯磨き粉が増えたほか、高齢者の口腔ケア意識が高まった結果と考えられます。

 

20本以上の歯が残っている人の割合は

 

・75-79歳 56.1%
・80-84歳 44.2%

 

となっています。

 

(2017/07/04 静岡新聞より)

 

 

 

【政府、80歳以上の運転に数値目標を設定】

 

 

政府の交通対策本部は、80歳以上の高齢ドライバーによる交通事故死者を2020年までに年間200人以下に減らす目標を設定しました。

 

国土交通省や経済産業省などは、自動ブレーキやブレーキの踏み間違い防止機能を搭載した安全運転サポート車の基準づくり、サポート車の普及を進めることを報告しました。

 

警察庁は、安全運転サポート車にかぎり運転を認める限定条件付き免許の導入や、危険なドライバーに対して免許の取り消しなどを判断する実車試験の導入も検討します。

 

(2017/07/01 日本経済新聞より)

 

 

 

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