衣服を着る・脱ぐ・靴下を履くための自助具
【更衣や靴下を履くための道具】
生きていれば、着替えは必要不可欠な行為です。
着衣には、暑さ、寒さを調節したり、体の清潔さを保ったり、危険や汚れから体を守る機能があります。また、私生活のプライベートと冠婚葬祭といったフォーマルな場面に対応するため、女性ならお洒落を楽しむ意味もあるでしょう。
しかし、加齢や障害などによって腕があがらない、片マヒなどの場合、被服の着替え、更衣の動作が困難になったり、自分でできても時間がかかるようになります。場合によっては、介助も必要になることも。
このような場合、更衣動作を改善するために、何が問題かを見極め、着替えの手順の変更など動作の工夫が必要になります。
【自助具の導入で解決する】
動作の工夫で更衣できない場合、自助具の利用をすることで自立度があがります。
ここでは、更衣(衣服の着脱)や靴下を履くために役立つ自助具を紹介します。
【リーチャーを使う】
遠くにあるものを引き寄せる、つかむマジックハンドタイプのリーチャー。軽量な棒の先にフックが取り付けてある更衣を助けるリーチャーもあります。
どちから一方の手が肩まで届けば、上着の着替えは可能です。そうでない場合、着替えがかなり困難になります。
画像のリーチャー「着衣エイド」があれば上着の着脱が容易になります。洋服の脱着以外にも、靴下や靴を脱ぐときにも利用可能。
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【片手で止められるボタンエイド】
シニアは、加齢によってボタンが苦手になってきます。ボタンが留めにくい、小さなものだけでなく、大きなものもつまむのも大変。そこでボタンエイドなどのボタン留め外し具の出番。使い方も慣れれば簡単ですよ。
ボタンエイドの先端部をボタンホールに通し、ボタンを輪にひっかければ簡単にボタンが留められます。
【靴下やストッキングを履く自助具】
身体が前にかがめなくなったり、膝が曲がらなくなると、ソックスやストッキングが履きにくくなります。そこでソックスにはソックスエイド、ストッキングにはストッキングエイドが役立ちます。
ソックスエイドの使い方も簡単です。ソックスエイドにソックスを履かせます。足先をソックスに差しこんだあと、ソックスエイドを引き抜きます。
【結ばないネクタイ】
冠婚葬祭など、スーツにつきものなのがネクタイです。首にかけてひっぱるだけのものなど、片手でもできるネクタイがあります。