みまもりタグ(ALSOK)
【みまもりタグとは】
みまもりタグは、認知症で徘徊のおそれのある高齢者、小さなお子さんなど「見守りたい」「いざという時に居場所を見つけたい」人に身につけてもらう小型の端末です。
ボタン電池で稼働する小型発信機なので、所持品に発信機を取り付ければカバンを置き忘れたり、所持品が自分から離れたことを知ることも可能です。
小型なので、カバンや杖に紐やキーホルダーでつけたり、首からさげる、専用の靴「みまもりタグ専用靴」に入れることができます。
みまもりタグ本体の重さは14グラムと軽く。電池も約1年間もちます(電池が切れそうになると通知が届きます)。
すでに香川県さぬき市と福岡県北九州市で実証実験を行っています。
2017年6月15日から、綜合警備保障(ALSOK)が開発・販売・サービスを提供。みまもりタグの月額利用料金は250円となっています。
【みまもりタグの仕組み】
購入したみまもりタグの位置情報はスマートフォンやタブレットで確認できます。無料の専用アプリ「みまもりタグアプリ」のインストールが必要。
タグを身に着けた人(見守る対象者)が外出し、みまもりタグアプリをインストールしたスマートフォンをもった人とすれ違うことで位置履歴が保存されます。
どこにいるか知りたい保護者や家族は、スマートフォンやタブレットで位置履歴を確認したり、情報の提供依頼を出すことができます。
全国に営業所があり、社員も3万人以上いるALSOKだから実現できたシステムです。
【みまもりタグのメリット】
一般的な見守り端末はGPS(全地球測位システム)を使っています。GPSは本人の位置を正確に知ることができますが、どうしても本体が大きく重くなりがち。
そのため本人が持ち歩かないこともありました。さらに充電もこまめにしなければならないので手間もかかります。
みまもりタグは近距離無線通信規格のブルートゥース・ロー・エナジー(BLE)を搭載することで、本体を小さく軽くすることに成功しています。
【みまもりタグ専用靴について】
みまもりタグを収納できる空間を備えた専用の靴。介護靴大手の徳武産業とALSOKが共同開発しました。
サイズはSから3L(紫)、Sから5L(茶・黒)があります。幅は3E、5E、7E。色は黒・茶・紫の3色。価格は8500円と12000円の2種類。
つま先に適度な反りをつけ、つまずきやすい高齢者にも配慮しています。履きやすいように紐でなくベルトでサイズを調整可能。中敷きも取り外しできます。タグはベルトの裏側に収納できます。
認知症のひとは杖やカバンを忘れても、靴は履いて出かけることが多いため専用靴の活用が効果的です。
【みまもりタグ感知器について】
警察庁の発表によれば、認知症の高齢者による徘徊で年間10783人が行方不明になっています。1日あたり30人の人が姿を消しています。
線路に入り込んだり、道路で車と接触するなど重大事故に遭う高齢者も増えています。事故や行方不明を防ぐためには、徘徊者の早期発見が大切です。
自宅や介護施設から高齢者が外出したら瞬時に知ることができるのが「みまもりタグ感知器」。
建物の入り口や玄関に感知器を置きます。登録したみまもりタグを持った高齢者や子供が外出・帰宅するとメールで家族に知らせます。月額利用料金はレンタルで1400円。
【ALSOKのサービス】
家族の要請によってALSOKの警備員が現場に急行します。1回の利用料金は3000円。見守る相手と離れて暮らす家族にとって安心できるサービスです。
ALSOKは高齢者の見守りサービスに特化した専門部署も社内に設置しています。