家具の配置チェックと地震の安全対策グッズ

家具の配置チェックと地震の安全対策グッズ

 

巨大地震はまたいつやってくるかわかりません。ここでは家具の配置チェックの方法と安全対策グッズを紹介します。

 

阪神淡路大震災では、死者の約8割が家屋の倒壊または家具の下敷きになって圧死しています。

 

東日本大震災では、自宅を片付けていたり、散らかった部屋の中から貴重品を探しているあいだに津波に飲み込まれてしまった方たちがいます。

 

大きな揺れがくれば、テレビや電子レンジ、電話機も宙を飛びます。

 

家具が倒れて避難通路をふさいだり、ドアに倒れた家具のためにドアが開かなくて逃げ遅れる危険性もあります。

 

日頃から家の中を点検し、室内や廊下の安全性を高めておきましょう。

 

 

 

【防災の基本は物を置かない、増やさない】

 

 

防災の基本は、部屋に置く家具は少なく、できるだけ物を置かないこと。

 

家具の置き場所を工夫すれば逃げ道をふさがれる心配もなくなりますし、家具の下敷きになることもありません。物が散らからなければ貴重品を持ち出すのも困りませんし、後片付けも楽ちんです。

 

とくに高齢者は物を大切にする時代に生きたためか、物をため込みすぎる性質があります。この機会に不要な物はどんどん捨てるなり売って片付けてしまいましょう。

 

家具を買うにしても背の低いものを購入し、テレビやパソコン、ステレオは底面に貼るだけで転倒・落下防止になる転倒防止粘着マット、いまある家具は壁や天井に転倒防止L字金具転倒防止伸縮棒で固定します。

 

 

 

【家具の配置チェック】

 

 

地震に強い家具の配置かどうか、家の中を点検しましょう。

 

・ドアや通路をふさぐ恐れがあるため、出入り口や廊下には家具類を置かない
・重い家具は一階に置く
・家具の上に重い物や割れやすいものを置かない
・人が座る、寝る場所には、できるだけ家具を置かない
・家具が倒れたとき、下敷きにならない向きに配置する
・引出しが飛び出て、つまずいてケガをしないよう家具を置く方向にも注意をする
・寝室のカーテンは閉めておく。カーテンが割れたガラスの飛散防止をしたり、飛んできた本くらいならクッションになりガラスが割れないこともある

 

家具には重いものを下に入れ、重心を低くしておくのも効果的です。また本震の時にタンスが倒れなくても安心せず、一番下の引出しを出しておけば転倒防止になります。

 

寝室のベッドの下には避難用の靴を準備しておきましょう。飛散したガラスなどで足を怪我することを防ぎます。

 

>>ガラス扉には飛散防止フィルムを貼る

 

 

窓ガラスや家具のガラス扉には窓ガラス飛散防止フィルムを貼ります。

 

食器棚の棚板には食器の飛び出しを防ぐためにノンスリップ棚シートを敷きます。

 

家具転倒防止プレート家具転倒防止伸縮棒は、転倒防止の強い味方です。

 

>>地震の暗闇対策に備える

 

 

夜中に大地震とくれば必ずなるのが停電です。とくに視力の弱い高齢者は足元がみえなくなります。

 

居室と廊下にはコンセントに差し込むセンサーライトのピオマここだよライトを取り付けましょう。自動で夜は点灯、朝になると消灯します。停電したり地震を感知すると自動で点灯する製品もあります。充電池式なら停電しても使えるし、外せば懐中電灯としても使えます。

 

庭には昼間太陽光で充電し、暗くなると自動点灯するステンレス製LEDソーラーライトを設置しましょう。配線不要で電気代も無料です。

 

 

 

>>災害時のペットは同行避難が原則